隻狼の聖地?清水寺探訪記①

 かなりお久しぶりです。2年前に仙峰寺は清水寺がモデル(のひとつ)じゃないかなあという記事を書いてからかなり経過しました。ようやく清水寺へ足を運ぶこと叶い、ちょうど作中の時期と同じころと思われる秋深い11月某日に行ってまいりました。


おことわり
・以前とかなり口調が違いますが、ですます調のほうが自分らしく書けるので温かい目で見守ってください。かっこつけるのをやめました。前の記事は地図と厄憑きの鐘の話あたりが重要なのでそこだけ読んでもらえれば幸いです。
・清水寺はモデルの「ひとつ」だと推測しているだけで絶対これが正しいというわけではありません。例えば甲冑武者がいた高い渡り廊下は清水寺にはありませんしね。


それでは清水寺にバーチャル参詣いたしましょう。

①参道の坂を上ってまず目にするのが仁王門です。コロナ禍も一時期よりは落ち着いて修学旅行生たちが集合写真を撮ってました。
左右に金剛力士像(仁王像)の置かれた門が仁王門ですが、これがある寺院は清水だけではありませんね。奈良の東大寺の南大門は日本最大級で天才的仏師の運慶と快慶のたくましい仁王像のことは社会の授業で習った覚えがあると思います。
仁王様のいる門が作られる理由は境内に邪悪なものが入ってこないようにする厄除けの意味があるそうです。

2000年に入ってから修復を終えたので丹塗りが鮮やかです。


②入り口から左手、仁王門とさらにその後ろにある西門の横に鐘楼があります。柱の上の飾りが鮮やかです。勝手に突けないようにするためか打木はありませんでした。
鐘楼のすぐそば、写真でいうと右うしろに水子供養のお地蔵様がありました。さらに奥へ進むと千体石仏群があります。これは後程くわしく紹介します。
きっとついても厄は憑かない、はず。


③鐘楼のうしろに隋求堂(ずいぐどう)があります。以前の記事でも書いた胎内巡りができるお堂ですが、新型コロナウイルス流行のため現在は体験できません。
胎内巡りは数珠玉のついたロープを伝いながら奥へ進み、最奥にある丸い大きな石に触れたときに願い事をし、外へ出るものだったと記憶しています。お堂を母親の胎内、ロープをへその緒、丸い石を母体にいたときの子(自分)あるいは卵子と見立てると、一連の流れで生まれ変わりの疑似体験ができると言えるのではないでしょうか。
ご本尊は大隋求菩薩、「求めに随(したが)って叶えてくれるという大功徳を持つ」秘仏だそうです。(清水寺HPより)
隻狼では「胎内くぐり」でした。仙峰上人らはくぐって出てこずに奥で亡くなっていました。そもそも不死に執着するなんて仏のおしえと正反対じゃないか…


④本堂
手水場の竜。東洋にとって竜は水や川の象徴なんですね。西洋のドラゴンは山を表しているそうです。西洋のドラゴンが宝石を集めたりする癖があるのは多くの宝石の原石が山で産出されるからでしょうね。そういえばマイリトルポニーで子供のドラゴンのスパイクが宝石を食べてました。

向かいの子安塔より撮影。こちらは静かで眺めもよく少し歩きますが清水寺を訪れたときはぜひここから本堂を見てほしいです。

本堂と子安塔の谷間に位置する音羽の滝からの眺め。

清水の舞台を支える柱。一本一本が太く、長く、でかい。仙峰寺の本堂の下や宮の建築の一部もこんな造りだったはずです。
平安時代の始まりと同時期に坂上田村麻呂夫妻の寄進によって本堂が建てられたことなどが記されています。ご本尊は秘仏である十一面千手観音(独特の型だそうで清水型観音像と分類されるそうです)ですが先ほどの手水場から門をひとつくぐると大黒様が迎えてくれます。


ページが重たいので①はここまで!次回は本堂や奥の院についてもう少し詳しくお話したいです。

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